- 法月綸太郎「雪密室」 2000年04月06日
- 再読。手元に新しい本が無くなったため、ゴソゴソと押入をかき回して見つけた。前に読んだのは5、6年は昔のハズ。(おかげですっかり忘れていて楽しめた(^^;;)
内容は題名の示すとおりで、足跡がない雪のじゅうたんに囲まれた密室殺人事件を扱ったガチガチの本格推理小説だ。しかも途中に「読者への挑戦状」が付いている(うわああああ)。もちろん、挑戦されても歯が立たないのですぐに解答編に読み進むのだけど(^^ゞ この後の作品で顕著になるのだが、全体を覆う暗い陰の部分とそれに関して理屈っぽく考え込んだりする法月綸太郎的な特徴はこの作品(探偵、法月綸太郎のデビュー)にもすでに現れているけど、まだあまり気になるほどではない。本格推理好きにはおすすめできる一品。7.5点。
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