三浦明博「感染広告」 2010年10月04日 | 感染広告
著:三浦 明博 講談社 単行本 2010/02/11
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広告マンの堂門修介は、欧州の本格ビールリニューアル販売の一大キャンペーンを任される。大々的なキャンペーンとは言え、不景気の中の限られた予算でキャンペーンを打たなければいけない。そこで考えたのが Web 上での展開を中心にしたバイラル広告だった。バイラルとは「ウィルス性の」と言う意味であり、ウィルス感染が広がるように、口コミによって商品を宣伝し市場を広げていくマーケティング手法である。「パンデミック」を裏のキーワードにして仕掛けたキャンペーンは大成功を収めるかに見えたが、広告に関係すると思われる不可解な自殺事件が相次ぐ。 もちろん宣伝手法が「ウィルス性の」と言っても、本物のウィルスであるわけでもなく、なぜ死亡者が相次ぐのか。キャンペーンが中止に追い込まれ、責任を負わされる格好になった修介は、真相の調査を始める。本当にキャンペーンと事件は関連があるのか。 次第に明らかになってくる、自殺と広告との因果関係とされるものはかなり胡散臭い。そこは作者も分かっていて、いろいろ制限条件を付けている。とは言えやはり納得できるほどではない。これで警察が逮捕したり法に問うことは本来不可能だろう。という根本的な欠陥はあるのだが、サスペンスとしての出来で言えばそれなりに読ませるものになっていた。点数はやや厳しめで6.5点。
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